朝ドラ「らんまん」は回を重ねるごとに気になること、楽しみなこと、たくさん。
出演者も個性的で見応えありのドラマです。
チャオブログでは週ごとに感想をレビューしています。
「らんまん」サブタイトルとなる花の名前。

週ごとについている花の名前もさることながら、その花言葉が気になりました。花言葉に込められた思いを考察していけたらと思います。
第1週 「バイカオウレン」花言葉は情熱
バイカオウレンの花言葉は情熱。
なるほど、天狗・坂本龍馬(ディーン・フジオカ)の情熱が余すことなく伝わってきました。
生きる意味を情熱的に説いてくれました。
天狗役のディーン・フジオカさん、かっこよかったな。
タキを演じている松坂慶子さんの峰屋を守るど根性と嫁(広末涼子)と孫二人を愛する深い想いには、情熱を感じずにはいられませんでした。
キンポウゲ科のオウレン属の多年草で「春告げ草」という呼び名もあるそうです。
母ヒサ(広末涼子)が万太郎に自分が一番好きな花だと伝えました。
冷たい地面の下で根を張り、春に白くてかわいらしい花を咲かせるバイカオウレン。
ヒサは生まれてこなかったほうが良かった、という万太郎に
「この花はたくましい。生命の力に満ちちゅう。万太郎もね」と語りかけます。
その後、危篤になったヒサにこの花を上げたくて、一心不乱にこの花を探しに行った万太郎。
取ることができなかった万太郎に春になったらあそこで会おう、と約束するヒサ。
母が亡くなった後の春、あたり一面に咲いたバイカオウレン。
万太郎はその後も、バイカオウレンを見るたび母に語りかけています。
情熱を表す「バイカオウレン」でこのドラマはスタートを切りました。

天狗・坂本龍馬との再会はあるのか? 気になるところです。
第2週「キンセイラン」花言葉は誇り高き心・熱烈な愛情
ラン科の多年草で「金精欄」または「金星欄」と書きます。
初夏に黄緑色の花を咲かせるラン科の植物「キンセイラン」。
この花は、牧野富太郎博士が「明けの明星」から命名したとさえれています。
キンセイランの花言葉は「誇り高き心」「熱烈な愛情」など。
今こそ変わるときなんじゃという池田蘭光(寺脇康文)の言葉に背中を押され、
「お前ら、みんな名前があるがじゃ」と植物に名前があることをいまさらながらに確信します。
本草綱目の写しを見せてもらいます。
世の中は変わる。道を選ぶのはいつも己じゃ。と池田蘭光(寺脇康文)は、万太郎に伝えます。
「心が震える先に金色の道がある。その道を歩いて行ったらええ」という池田蘭光の力強い言葉が万太郎の心に響きます。
まさに、この花言葉通り、誇り高き心にふれた万太郎なのでした。

池田蘭光の誇り高き心にふれ、万太郎はどんな道を歩いていくのか? 気になるところです。
第3週「ジョウロウホトトギス」花言葉はあなたの声が聞きたくて
ユリ科ホトトギス属の耐寒性多年草。
まさにこの花言葉通り、恋心の芽生えです。
ジョウロウホトトギスの花言葉はあなたの声が聞きたくて
竹雄(志尊淳)は、綾(佐久間由衣)に恋心をいだいているよう。
綾は幸吉(笠松将)に惹かれている(ような)。まだ気づいていないみたいだけど。
そして、万太郎。憧れの先生に会うことができ、万々歳。
おまけに一目惚れの女性にも会えるなんて。
まさに花言葉にふさわしい恋の予感もひしひし。
東京行きはそれはそれは素晴らしい人生の幕開けのようでありました。

万太郎、綾、竹雄それぞれの恋はどうなる? 気になるところです。
第4週「ササユリ」花言葉は上品・希少
6月~7月頃に茎の先に淡いピンク色の花を咲かせるササユリ(笹百合)。日本特産の日本を代表するユリで球根植物です。四国、中部地方から九州にかけて分布しています。
ササユリの花言葉は、上品・希少。
心の友にも会え、お酒の博覧会にも出席でき、大満足で高知へ戻ってきた万太郎と竹雄。
帰ってきてからの万太郎(神木隆之介)は、植物のことを忘れたと言いながら心ここにあらずの毎日。
心配した、竹雄(志尊淳)とタキ(松坂慶子)。
タキが思いもかけない提案を綾と万太郎に投げかけます。
「おまんらふたり夫婦になれ」と。
は~!? きょうだいにしか思えない! と二人は猛反撃!
綾(佐久間由衣)は「私にも好きな相手ぐらいおったがよ!」と言い放ち家を飛び出します。
その足がむく先には幸吉(笠松将)がいました。
が、彼には結婚した相手がいたようで・・・。
そこからのてんやわんや劇。
竹雄の綾への思いも、視聴者には胸が痛くなるほど切なく伝わります。
自分は奉公人の身であることをしっかり自覚しすぎているがゆえの身の引き方。
見ていてはがゆくなるのです。
綾への想いを告げきれずに終わります。
ジョン万次郎に出会えたり、警察に捕まったり希少な体験をした万太郎。
さまざまなアクシデントに見舞われながらも、逸馬(宮野真守)という正義感に溢れた情熱の男に会い、助けられ自分の生きる道を見つけたようです。
ジョン万次郎(宇崎竜童)にも出会えて、夢実現に向かうのは今がじゃ! と確信するのでした。
さて、それをどうタキに告げるのか?

綾は果たしてお見合いで結婚するのか?はたまた竹雄の想いが通じるのか? 万太郎が愛のキューピットになるのか? 万太郎の植物への想いを知り、タキさんはどうするのか? 気になるところです。
第5週「キツネノカミソリ」花言葉は妖艶
漢字で書くと「狐の剃刀」と怖いイメージですが、キツネノカミソリの花言葉は妖艶です。
リコリスの仲間で艶やかなオレンジ色の美しい花を咲かせます。
スイセンの葉に似た細長い葉が剃刀(カミソリ)のようだから、カミソリの名がついたのだとか。
このタイトルがついたのは、この花が咲いていたからで、タキさんがこの花の名前を知っていたことが何故かインパクトありました。
万太郎も言っていました。
「わし、おばあちゃんともっともっと話せばよかった。花のこと聞いたら良かった」と言っていました。
綾、万太郎、竹雄それぞれが進むべき道が決まりました。
万太郎の夢はもちろん、綾の夢が叶いそうなことも大きな進展です。
峰屋がどのような発展を遂げるのかにも期待したいところ。
それから、気になり始めたのは竹雄の存在。すごく大きい。

ここいらから竹雄のストーリーにもなってきていることに、気づき始めたのですが、どうでしょうか。これからの竹雄の生き様も気になるところです。
第6週「ドクダミ」花言葉は野生、白い追憶、自己犠牲
日陰や湿地を好むドクダミは、ドクダミ科の多年草です。
ドクダミの花ことばは野生、自己犠牲です。
別名「十薬」と呼ばれ、十種類の薬効があると古くからやくそうとして使われています。
ドクダミがたくさん生えている十得荘という長屋に住むことになった万太郎と竹雄。
トランクを盗まれたところから巻き起こる出来事や出会いから導かれた運と出来事。
神社にお導きくださいとお願いするところから巻き起こる第6章。
運命の女性?でありそうな寿恵子(浜辺美波)との再会も果たせ、次週がますます楽しみに。

寿恵子との出会いシーンでの、万太郎役の神木隆之介のアドリブが話題となっていますね。

ちなみにそのせりふは『ズギャンッ!!!』。なんともかわいいアドリブ。
東大での植物学の研究もさることながら、白梅堂の寿恵子さんとの恋の行方も気になります。
万太郎はどれぐらい白梅堂にお菓子を買いに行くことでしょう。
お見合いの話が持ち上がっている寿恵子さん、お見合いするのかな?
それを知った万太郎はどうするでしょう?
第7週「ボタン」花言葉は王者の風格、高貴
ボタン(牡丹)は中国原産の樹木です。
ボタンの花ことばは王者の風格、高貴です。
土佐の植物標本と紹介状を持ち、からだ一つで東京大学への出入りを懇願する万太郎(神木隆之介)。
小学校中退の分際で、何を言うか! 時間の無駄だ、と徳永助教授と大窪に阻止されかけるも、
田邊教授(要潤)との運命的な出会いを果たし、なんとか東大への出入りを果すことに。
寿恵子と万太郎はともに見たことのない世界にひかれつつ、まだ見ぬ好奇心にあふれた世界に夢みています。
なんの苦労もなく東大入を果たした万太郎への風当たりがきつくなる予感もひしひし。
ストーリーが進む中で気になることも増えてきます。
寿恵子(浜辺美波)の父、彼女の母まつ(牧瀬里穂)が愛した男とは、どんな人だったんでしょうか?
貧乏神と言われ荒れていた倉木集人(大東駿介)は改心し気質の道を歩むのでしょうか?
まだ見たことのない世界というのはどういう世界?
そこで万太郎と寿恵子が出会うってことでしょうか?
第8週「シロツメクサ」花言葉は約束、幸運
クローバー(シロツメクサ・白詰草)はマメ科の常緑多年草です。
シロツメクサは、3枚の小葉からなる濃い緑色の葉の間からボール状の白色の花を咲かせます。
シロツメクサの花ことばは約束、幸運です。
寿恵子と母まつの会話で登場する、寿恵子の父はどんな人でどんな死に方をしたのか?
田邊教授と万太郎の美意識の違いに折り合いはあるのか? その美意識の違いはどう埋まるのか?
鹿鳴館と寿恵子はどう関わっていくのか?
元薩摩藩の実業家・高藤は寿恵子に一目惚れ?
万太郎たちは植物学の雑誌を発行できるのか?
遠く離れている竹雄と綾は、今後どう関わっていくのか?
四葉のクローバーが意味する「幸運」はどう描かれるのか?
万太郎のことを気に入っている田邊教授の気持ちは変わりなく続くのか?

一番気になるのは、田邊教授の美意識と万太郎の美意識のぶつかり合いかな。
第9週「ヒルムシロ」花言葉は清らかな愛、思いやり
楕円形の葉を水面に浮かせるヒルムシロ。穏やかな流水の中で生育。池などの止水でも育ちます。
ヒルムシロの花は夏以降に咲きます。葉腋からやや長い柄が出て、先端に棒状の花穂がつきます。
ヒルムシロの花言葉は、清らかな愛、思いやりです。
花言葉通り、寿恵子さんへの愛を貫こうとする行動に出ました。
まずは自分が地に足をつけて、しっかりしなければ、という思いから、それが実現できるまでは会わないことを決意します。
それを、寿恵子(浜辺美波)の母まつ(牧瀬里穂)と父と思い込んでいる男・阿部文太(池内万作)に告げます。
なんと潔く男らしいことか。

その潔さ、惚れてまうやろ~。
最先端で寿恵子さんを迎えに来る! と告げましたがいったいそれはいつ頃になるのか?
ほんとうにそれまで会わずに過ごせるのか? 気になります。
寿恵子に夢中になっている男性がもう一人いました。高藤(伊礼彼方)という外交官です。
この男、妻もいる身で寿恵子さんにうつつを抜かしている場合ではないのでは?
高藤は、ひとめあったその日から寿恵子さんにぞっこんの様子。
舞踏の練習に励んでいる寿恵子は、どんな活躍をするのでしょうか。
万太郎が最後に白梅堂に尋ねてきたこと、しばらくは寿恵子に会わない、ことを母のまつからきいてどう思うのでしょうか?
そして、いよいよ万太郎は印刷所に行くことになりましたが、いったいどのように植物雑誌を作り上げていくのでしょう。
植物雑誌作りに、講師の大窪は丸め込めましたが、果たして徳永教授(田中哲司)の反応は?
一波乱起きそうな予感もひしひし。
そして、気になるのは峰屋のこと。
タキ(松坂慶子)さんの体調が思わしくないようです。ただの疲れだといいのですが。

いよいよドラマも佳境に入りました。来週は印刷所でのあれこれが楽しみ。奥田瑛二さんの出演にも期待大です。万太郎と寿恵子の恋はどうなる?

そこにあの高藤の存在。なんだかとってもイライラする~ッ!
第1話から第9週まで 週ごとの感想・考察の記事ラインナップ
2023年度前記のNHK朝の連続テレビ小説「らんまん」。
週ごとにまとめています。
気になるところ、考察、ネタバレ含みます。
コメント
らんまんに出てくるお花。
まとめて下さってありがとうございます。
シロツメクサの名前の由来など知らなかったことも多くて面白いですね。
「キツネノカミソリ」は名前のインパクトがすごくて印象に残りました。
これからも色んなお花が出てくるのが楽しみです。
あ、それから高藤。私もイライラする~(^▽^;)
クニさん
こんなダラダラと長い記事を読んでいただけるなんて感激です。
キツネノカミソリ、って名前だけ聞くとどんな花なの? ってネーミングですよね。
シロツメクサ、私も初めて知りました。
そういう理由でその名前? それにしては、なじんでいますよね(笑)。
あの高藤ってヒト、ほんとにイライラします。
あの時代、めかけは当たり前? だったのでしょうか。
金持ち男の勲章だったのかな?
寿恵子さん、万太郎さんに関心あることがわかってホッとしました。