うきわというドラマ、第1話から見ています。
さほど期待していなかったのですが、これが実に面白い。
第2話の「うわきしてる?」「あいてはだれ?」という、
海苔を切った文字で書かれた言葉が茶碗の白いごはんの上に。
この演出、インパクトあり!
夫・拓哉(大東駿介)に、浮気を確信した妻・麻衣子(門脇麦)が
悶々としているシーンです。ズバリ聞いちゃえばいいのに!
聞いたところで「していない」とはぐらかされたら、それでおしまい、
だから聞かなくて正解、なんだけど。
一番聞きたいことが、食べる海苔で描かれていて、一番聞きたいことを聞けない主婦が、その言葉をぱくりと食べちゃうところが、
なんともリアリティーがあってドキッとしました。
微妙な女心が、さり気なくきちんと描かれている静かなドラマです。
サレ妻とサレ夫の壁一枚へだてたラブストーリー、「うきわ」というドラマをざっとご紹介
このドラマは、浮気された妻と、浮気された夫の物語。
不倫まで壁一枚のへだたりが、なんとももどかしく切ない。
お隣さんどうしの不倫され傷ついた男女が、惹かれ合うという
ゆらゆらと切ない大人のラブストーリーです。
傷ついた心が救われることを、海に沈んだ自分を浮き輪で救いだすことに例えて、このタイトルになったようです。
「うきわ」と「うわき」は似ている、ね、というセリフからも、
このストーリーのタイトルは浮き上がってくるようです。
「緊急時には、この壁を突き破って隣へ避難してください」
そう書かれたマンションのベランダの壁。緊急時以外に、恋心炸裂・爆発で突き破ってしまうことってあるの?
そのベランダの非常壁が、あるときは防御壁となり、ときに突き破ってしまいたいくらいの障害物となる。そんな壁一枚のへだたり。
二人の関係はどうなるのか?
どこへ向かっていくのか?
ドラマ中盤すぎても、まだわからない。
そんな「うきわ」というドラマ、見逃せません。
森山直太朗演じるちょっと疲れた中年男、色気が感じられイイ感じ
森山直太朗さんの役者としての才能は、NHK朝ドラ「エール」の先生役を見たときから感じてはいたのですが、このドラマで確信にかわりました。なんともエロいというか、人間味あふれる中年に差しかかった男の魅力がにじみ出ているではありませんか。
あれよあれよという間に、第6話。9月20日(月)は第7話。
二葉さん(森山直太朗)への思いが募るばかりの麻衣子(門脇麦)。
浮気している妻を愛しているんだか、いないんだか。
麻衣子に慕われているのを感じながらも、二の足踏んでる
二葉一(森山直太朗)さん。
少なくとも、心が冷めきっている妻との間には、愛情(恋心)は
見受けられない。かといって、隣の女に飛びつけるものではない。
なにしろ関係が近すぎる。社宅、部下の妻、部屋は隣・・・。
仮に浮気をしても帰る家が一緒、というのは、
なんだかすぐに現実に戻される。
友達というより、恋人だよね、気分は十分。恋人以上、さて不倫に至る?
といいながらも、麻衣子(門脇麦)の恋心はどんどん募っていく。
もはや、友達じゃないっしょ。
友達以上、不倫未満というサブタイトルだけど、気分は、
恋人以上、不倫未満でしょ、と思いながら見ています。
危うい感覚を見事に演じきっている門脇麦さん、中山麻衣子役。
恋されているのを感じつつ、自分も惹かれながらも、
一歩も踏み出せないでいる中年男を演じている森山直太朗さん。
一歩も踏み出さないことのほうがリアル。現実なのです。
だけど、ドラマだから、お話の世界だから、
その先まで行ってしまえば、と期待してしまうのが
視聴者の心理でもあるのです。
危うい関係を築きながらの第6話。
浮気をしているくせに、妻の言動にビクビクしている
夫・中山拓哉(大東駿介)。
不倫相手との別れを感じつつ肉体関係を続けている拓哉。
妻・麻衣子はちゃんとお見通し。
全部わかりながらも、夫を放し飼い(?)にしている
麻衣子(門脇麦)の本性もこれまた怖い。
そんな麻衣子がとうとう家を出る(夫の前から姿を消す)ところで、
第6話は終わりました。
さて、第7話はどんなストーリー展開に?
麻衣子さんはどこへ行っちゃったのでしょう?
彼女を最初に見つけ出すのは夫・拓哉? それとも二葉さん?
「うきわ」2015年から読み継がれる野村宗弘さんの作品
「最終巻は涙なくしては読めない!」と今も読み継がれるこの作品。
2015年から6年を経ても読者の心をつかんで離さない人気の秘密に
着目したドラマ制作者陣。さすが!
この作品がドラマ化に至ったのは、必然かも。
作者は、野村宗弘さん。男性だったのですね。
女心が実に切実に描けているから原作は女性? と思い込んでおりました。
原作本も読んでみたいです。
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